働きやすさは足元で決まる!
心臓から送り出された血液は全身を巡って静脈を通り、再び心臓に戻ります。しかし、足に送られる血液は心臓から遠く、しかも下方にあるので、心臓まで戻すのが大変です。そこで人体は、足やふくらはぎの筋肉を収縮させることで循環をサポートします。足が「第2の心臓」といわれるのはそんな理由があるのです。
第2の心臓を効率よく機能させる運動は「歩行」。地面を踏んでは蹴り、ふくらはぎを引き上げる動作で筋肉の収縮と弛緩がリズミカルに繰り返され、ポンプのように血液を送り出します。
足の筋肉がうまく動かないと、血液を送るためのポンプ効果がうまく機能しません。すると、リンパ管から静脈へスムーズに体液を送れなくなります。
リンパ管は、老廃物を静脈へ排泄するための管で、血流が悪くなるとリンパの流れも滞ってしまいます。すると血管の外に老廃物を含んだ体液が溜まってしまい、むくみが起こります。疲労物質が排泄されないので、ふくらはぎを中心に、不快なだるさを感るようになります。
足の骨が未完成な幼児は、みな偏平足です。順調に成長すると、足の裏にアーチ状の構造がつくられていきます。この構造が、歩く時に地面から受ける衝撃をやわらげ、バネのように体の前進をサポートするのですが、最近は若年層を中心に、アーチ構造の崩れた「偏平足」の人が増えているようです。
偏平足だと、足の蹴り上げが不完全なため摺り足になり、ふくらはぎがうまく動かせません。すると足のポンプ効果も機能せず、結果としてむくみの大きな原因になるのです。
偏平足を改善するには、まず疲労の溜まった足をケアすることから始めましょう。衝撃を吸収するインソール(中敷き)を使い、しっかりサポートできるコンフォートシューズで、歩行のストレスから足を解放します。その上で、足や足首、ふくらはぎまで使って正しく歩けるように筋肉をトレーニングすると、症状は軽減していきます。