働きやすさは足元で決まる!
親指の骨が体の中心から外側、つまり小指側に曲がって足が変形することを外反母趾といいます。
外反母趾になると、親指の付け根がこぶのように出っ張り、靴にこすれて痛みます。また、親指の関節が斜めに傾いているために、歩く時に不自然な方向へと地面を蹴ってしまい、疲れやすくなります。そのまま放っておくと変形が進み、親指の関節は半ば脱臼したような状態になってしまいます。痛む足をかばう歩き方は、膝や股関節にも影響がでてきます。
外反母趾を起こす原因には「環境」や「体質」などが挙げられます。
外反母趾患者は圧倒的に女性に多く、女性と男性の患者比率は10対1もの開きがあります。理由として考えられるのが、女性ホルモンが出ることで関節が柔らかいこと、女性の筋肉や靭帯が男性よりも弱いことなどがあげられます。
外反母趾になってしまったら、医師による診断の後、炎症を抑える薬で痛みを抑えたり、テーピングや手術で変形を改善するなどの治療を行いますが、完治には相当な時間がかかります。長期間、痛みに悩まされることがないよう、早めに手を打っておくことが肝心です。
予防策として一般的に知られているのが、「足先の尖った靴やハイヒールを履かない」ということ。先端の細い靴の爪先に足を押し込み、つま先で立ち上がるように履くヒール靴は、想像以上に足を圧迫します。関節がやわらかい女性が長い期間そのような靴を履き続ければ、やがて足の骨は曲がってしまいます。
靴の種類に気をつけるとともに、普段から足の筋力が衰えないようにすることも大切です。筋力が急速に衰えてくる中年以降の女性であれば特に、足の指でグーとパーを繰り返すなど、簡単にできる運動を毎日意識的に行うようにしましょう。