働きやすさは足元で決まる!

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進化する歴史を知っておこう

日本人はいつから靴を履くようになったか

現在世界で残っている一番古い履き物は、古代エジプト時代のミイラとともに発見されたサンダルです。当時は身分の高い人しか履くことができないもので、日本でも平安時代に「かのくつ」というものがありましたが、平民が履くことはなかったといわれています。

日本人が、現代と同じつくりの靴を履くようになったきっかけは、日清戦争の軍用靴。しかし、当時の靴は足の形に合わせることはなく、とても履きづらいものだったようです。一般人が町で靴を履くようになったのはさらにあと第2次世界大戦後のことになります。それほど日本人と靴との関係は意外と浅いのです。

靴を構成する部品

靴はいくつかの部位で成り立っています。子供用に手作りできる靴として人気のある「モカシン」の構造をみると、足の裏を直接支える部分「インソール」を、足の甲を覆う部分「アッパー」と靴底「アウトソール」とで覆うように縫い合わせて形を作っています。かかとを支える「ヒール」、靴の履き口「トップライン」などは、構造について、特に意識していなくても、靴選びの際に気にしていることでしょう。

靴の製法あれこれ

19世紀初頭までは、靴はすべて手縫いで形づくっていましたが、技術の進歩で皮革を自動で縫い合わせる機械が開発され、さまざまな形の靴がデザインされるようになると、靴をつくる方法も増えていきました。縫い合わせる方法には、もっとも古い「グッドイヤー・ウエルト式」、高級紳士靴に使われる「マッケイ式」などがあります。ほどよく通気性があり足に心地よくなじみますが、雨などの水気には弱いという欠点があります。

戦後普及した製法でポピュラーなのは、アッパーとアウトソールを接着剤で貼り付ける「セメント式」。コストが安いのが利点ですが、やや足になじみにくいところがあります。

カジュアルシューズに用いられ素材成形の技術発達とともに普及したのが、成型したアッパーにアウトソールの素材を加熱密着させながら形づくる「バルカナイズ式」や“モールド”と呼ばれる靴型に圧力をかけて押し込む「インジェクション式」です。さらにモールドに材料ペーストを流し込み、膜をつくってからインナーを入れて仕上げる「スラッシュ式」はおもに雨靴として使われています。